
タマホームの評判をネットで検索すると、営業の提案力不足や施工業者の質の問題などの口コミがわんさか出てきます。
私もタマホームで家を建てる前は、「タマホームって安かろう悪かろうのハウスメーカーでしょ」と思っていました。

そんな私がタマホームで家を建てることになった理由は、
- モデルハウスの来場者特典のプリペイドカードにつられたこと
- 平屋を建てるのに十分な面積の土地をみつけてもらえたこと
が主な要因です
そんな私が縁あってタマホームで実際に家を建てて、感じたこと。
タマホームで満足のいく家を建てる時は
3回のガチャで当たりを引く必要がある
ということです。
タマホームで家を建てる際の「3つのガチャ」とは?
結論から言うと、満足のいく家を建てるために乗り越えるべき3つのガチャは、
- 営業ガチャ
- 現場監督ガチャ
- 下請け施工業者ガチャ
これです。

ちなみに私は営業ガチャはまあまあ当たりを引けたと思うのですが、現場監督ガチャと下請け施工業者ガチャは……残念な結果でした。
ただ、これらの3つのガチャはタマホームに限らず多くのハウスメーカーに共通するものだと思います。
だからこそ、ハウスメーカーを選ぶ際には、実際に建てた人の口コミを参考にしたほうがいいかもしれません。
この記事では、実際にタマホームで建てた私の経験を踏まえ、注文住宅を建てる際の3つのガチャについて紹介していきます
営業ガチャ
注文住宅を建てる際に打ち合わせを行う相手は、ほとんどのハウスメーカーにおいて営業さんになります。
私たち施主の要望や建てたい家のイメージを、実際の形に落とし込んで、施主の予算も考慮しながら間取りや設備を提案してもらうこととなるため、営業には「提案力」と「知識」を求めたいところです。
また、注文住宅を建てる際は打ち合わせを10回以上行うことになります。
一生に一度の大きな買い物である家を建てる打ち合わせの際は、お互いに胸を割って本音で話す必要が出てきます。営業と施主との「相性」も重要になってくると思います。

相性が良くない相手と月に1回、多いときは週に1回ペースで打ち合わせを重ねていくのはストレスがたまりますよね。
間取りについては、一部のハウスメーカーは建築士の免許を持ったプロが作成するところもありますが、タマホームにおいては間取りの提案も営業が行います。
タマホームで家を建てた人の口コミによくあるのが、営業の「提案力」の低さがあります。
ただ、もちろん施主の要望をしっかりと形にしてくれる提案力と知識を持った営業もタマホームにはいらっしゃいますし、実際にそういう人に巡り合えた施主の口コミも見受けられます。
「提案力」と「知識」を持ち、「相性」のいい営業に出会えるかどうか。
タマホームで注文住宅を建てる際の最初のガチャと言えるでしょう。
ただ、営業さんの営業トークは鵜呑みにしすぎず、ある程度話半分に聞いたほうがいいでしょう。会社の営業さんが自分の会社についての悪い所を正直に言う事はないと思います。
担当してくれた営業さんに、タマホームの現場監督さんと下請け業者さんについて、「心配する必要はありませんよ」と自信を持って言われましたのですが、今思えばこれも営業トークだったのだと思います。
現場監督ガチャ

意外と見落とされがちですが、
何気に営業ガチャよりも難易度が高く、重要だと思っているのがこの現場監督ガチャです。
まず、タマホームの場合、担当してくれる現場監督さんとの初顔合わせをするのがある程度打ち合わせが終わり、コンセントやライトの場所など家の細部を詰めていく段階になります。
そのため、その時にちょっとどうかな……と思っても、もはや後戻りが出来ません。
営業さんは、最初に対応してくれた人がそのままという流れが多いので、少なくともファーストインプレッションで違うなと思ったら、別の会社に変えたりということが出来ますが、現場監督さんとの顔合わせとなるとそうはいきません。すでに契約を済ませてしまっているので、その契約を破棄となると数十万円の違約金が発生します。

現場監督さんを変えてくださいということが出来るかもしれませんが、それを言うのはかなり勇気がいりますよね……
正直に言いますが、この現場監督ガチャをがっつりと外しました。
タマホームの現場監督さんの役割をざっくりいうと、
- コンセントや照明の位置などの家の細かい詰めの部分の打ち合わせ
- 施工業者の作業の確認
- 建築完了後のメンテナンス
こんな感じです。
また、タマホームの家の施工は下請け業者への委託となりますので、下請け業者によって品質にばらつきがあります。
ちゃんとした家が建つかどうかは、その下請け業者の施工を確認する現場監督さんの腕にかかっているとも言えます。
私の担当になった現場監督さんについて、残念だなと感じたポイントは、
- コンセントや照明の位置などアドバイスが欲しい部分でのアドバイスがなかった
- 施主の要望が施工業者に伝わっていなかったり、施工業者の施工確認ができていなかった
- 進捗状況の報告や、引き渡し後の修正要望についての連絡など、レスポンスが異常に遅い
何よりもこの3点です。
初めて家を建てる私たちにとっては、どこにコンセントがあったらいいのか、設置するダウンライトがどのくらい明るくて、必要な部屋の明るさを確保するためにどのくらい必要なのかなどをイメージするのが難しく、たくさんの家づくりを見てきたであろう現場監督さんにアドバイスをしてほしいポイントでした。
私が「コンセントの数ってどのくらい皆さん設置されていますか」とか「LDKはペンダントライトを設置する予定ですが、ダウンライトはどのくらいあった方が明るさを確保できそうですか」とアドバイスを求めても、「どうでしょうね、多いほうがいいとは思いますよ」といった返事……。

タマホームは部屋に設置できるコンセントとダウンライトの数が定められていて、超えるとオプション料を取られるので、増やせばいいというものでもないので、ある程度具体的なアドバイスが欲しい所でした。
和室の窓を擦りガラスにしてほしいという要望や、リビングに壁掛けテレビ用の下地補強をしてほしいといった要望が施工業者に伝わっておらず、引き渡し後に修正工事の必要が生じたなど、施工管理の不備が多かったこと、修正工事の日程調整なども、こちらから連絡をしないと反応がない、むしろ連絡をしても反応が遅いなど、とにかく現場監督さんの積極性が感じられませんでした。
営業さんは、顧客に一番最初に接して注文を取り付ける必要があるからか、積極的にこちらに対応してくれるのですが、現場監督さんと話す段階になればその必要もないということなのかな、と勘繰ってしまいました。
下請け施工業者ガチャ

タマホームは実際の工事を下請けの建築会社に委託しています。
タマホームの評判を見てみると、下請け業者の質はまちまちのようです。

これは私も心配だったので、営業さんに尋ねると、
「信頼のおける業者さんにお願いしていますし、タマホームが責任をもって監督しているので安心してください!」
と自信満々でした。
結論から言います。
大外れでした!ありがとうございました!
営業さんにはあまり不満はなかったのですが、やっぱり営業トークを鵜呑みにしてはいけませんね。
私の家を建ててくれた業者さんの何が不満かというと、
とにかく、作業の雑さが垣間見える、これに尽きます。
もう素人の私でも分かる雑さっぷりです。
雑さが分かるところを一つご紹介すると、シューズクロークとパントリー、冷蔵庫横のスペースに可動棚を設置しました。
もちろんオプション工事で、合わせて約24万円とそれなりの金額がしました。
パントリーに棚を付けなかったらどうやって使いづらいのにオプションなの?というツッコミもあったのですが、棚がないと不便なので付けました。
一番のこだわりポイントのフローリング変更で50万円ですから、棚を付けるだけでその半分もします。本当に高い買い物です。
そして出来上がった可動棚がこれです。

シューズクロークに設置した可動棚です。金具を壁に取り付けて板を置くだけの言うなればシンプルなものです。何なら置いてある板も安っぽい板です。
近づいてみると……

ず、ずれとるやないかーい!!

めっちゃ斜めやないかーい!!

中古の板を使ったんですか……?それとも落としたんですかね……?
これをこのまま使うのはある意味凄いですよね。
更に、板を乗せる金具の部分も、

触っていないのに浮いています……。
いやこれ、工事した人が気づいてないわけないですよね……。

ビス止めが甘くて、ちょっと触っただけで取れそうになりました。しかも同じような場所がいくつも……。


ビス止めが斜めに入っているせいで、しっかり金具と固定されていない所もありました。
金具に空いている穴にフックをひっかけてそこに板を置くようになっているんですが、ビスが浮かんでいるせいで、フックがおけず、このビスの上下の穴には可動棚を移動できませんでした。
これが、28万円かかった可動棚です。
もちろん修正工事はしてもらいましたが、壁に穴が開いているせいか、結局シューズクロークにある可動棚の傾きとズレはほとんど改善されませんでした。
このように、各所で作業の雑さが見受けられ、作業をした下請け業者さんもそうですが、チェックをしたうえでこれをこのまま通した現場監督さんについても不信感が募る結果となりました。

素人である私でも目に見える範囲で複数か所あったので、目に見えない所、例えば基礎部分や壁の中などに、何か重大なミスがあるのではないかと今でも不安です。
家づくりで後悔しないためのポイント
このように、タマホームで満足のいく注文住宅を建てるためには自分では選ぶことが出来ず、基本的には引き直しもできないガチャを3回連続で当たりを引かないといけません。
それでもタマホームで建てたい!という方や私のように予算や土地の事情でタマホームで建てる選択肢しかない方は、何よりも営業さんの言葉を鵜呑みにしないようにしましょう。
営業さんは当然仕事として私たち施主に対応されるので、基本的に自分の会社の悪い部分やデメリットを話すようなことはしません。現場監督さんや下請け業者さんに対する不安を伝えても、営業トークで流されることがほとんどだと思います。
ですが、そこで簡単に引き下がらずにどういう現場監督さんが担当になる予定なのか、下請け業者さんはどんな会社なのか聞いてみましょう。
教えてくれない場合も粘ってみて、それでもダメなときは、ほかの施主からの評判の良い人たちを担当にしてもらえるようお願いしたほうがいいと思います。
私の失敗を糧に、ぜひ満足のいく注文住宅を建ててください!
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