結局タマホームってどうなの?実際にタマホームで家を建てた私の結論

タマホーム

家は一生に一度の買い物と言われます。

実際に車や家電などは10年~20年スパンで買い替えることがありますが、一般市民が家を2軒建てるという事はほとんどないことだと思います。

そんな一生に一度の買い物、できるだけ後悔したくありませんよね

私は土地の問題やもろもろの事情がありタマホームで新築住宅を建てました。

タマホームをインターネットで検索すると、実際にタマホームで家を建てた人の口コミはまさに賛否両論と言ったところです。

そんなタマホームで限られた予算の中で家を建てた私の結論は、「価格相応」です。

タマホームはあくまでローコストハウスメーカーですので、設備や住宅仕様は価格相応のものになっています。

正直な話、タマホームで建てたから価格が抑えられたという実感は、あまりありません。

この記事では、実際にタマホームで家を建てた私の経験も踏まえて、タマホームで注文住宅を建てるメリットとデメリットを紹介します。

タマホームで建てるメリット

まずはタマホームで注文住宅を建てるメリットを紹介します。

タマホームで家を建てるメリット、タマホームの強みは、

  • コスパに優れた家を建てることが出来る
  • 大手ハウスメーカーのため倒産の心配が少ない
  • お得なキャンペーンを打ち出している
  • 打ち合わせから建築完了までの期間が短い

そのまま大手ハウスメーカーの強みとも言えます。

ただ、そのほかの大手ハウスメーカーと比べてどうなのかというと、タマホームでしかできないことは何かと言われると、正直私にはわかりませんでした。

大手ハウスメーカーの中でも得意な価格帯がありますが、タマホームはいわゆるローコストハウスメーカーと呼ばれるハウスメーカーです。

同じような価格帯のハウスメーカーとしては、アイダ設計、アイフルホーム、ユニバーサルホーム、ヤマダホームズなどになりますので、その中で比較していくことになると思います。

コスパに優れる

私を担当してくれた営業さんもタマホームの一番の強みとして挙げていたのが、コスパです。

タマホームは自社で住宅設備の工場を持たず、既存の住宅設備メーカーに大量発注することで、自社工場を持つコストをカットし、大量発注によるコストダウンを実現しています。

また、工事の施工管理も中間業者を挟まずにタマホームが一括して行うことで、中間業者に支払う費用を抑えているようです。

このように、大手企業ならではのスケールメリットを生かしたコストカットとコストダウンを実施して、コスパに優れる家を建てることが出来るというのがタマホームの大きな強みの一つとしてホームページでも紹介されていますし、営業さんも同じようなことを言っていました。

タマガワ
タマガワ

確かにスーパーマーケットを例にしても、全国チェーンのスーパーマーケットが大量仕入れにより安く販売できるという例もありますし、あながち間違いではないと思います。

確かに全国的なハウスメーカーだからこそできるコストカットだと思いますが、一方で全国的なハウスメーカーだからかかるコストもあるのではないかと私は考えています。

例えば人件費です。全国的なハウスメーカーであるタマホームは、当然ながらその分多くの従業員を抱えています。タマホームの公式HPでは2024年5月末時点で3,420人の従業員がいるようです。

3,420人いれば、その分の人件費がかかります。一定の都道府県を建築範囲とする中小の建築会社の従業員は100人いれば多いほうだと思います。

人件費だけでなく、全国展開しているタマホームならではの費用として、全国各地にあるモデルハウス、住宅展示場の維持費用テレビCMなどの広告宣伝費等もかかっており、大手だからコストカットできていると一概には言えない面もあると思います。

また、注文住宅の打ち合わせを進めるにつれてどうしても基本仕様ではカバーできない部分もあり、オプション工事が増えていきました。

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こちらの記事でも紹介したのですが、私が建てた家を例にすると、2,200万円の建築費のうち250万円がオプション費用でしたので、全体工事費のうち約10%以上がオプション工事にかかった費用になります。

タマホームの大手企業ならではのスケールメリットを生かそうと考えるのであれば、できるだけオプションを減らし基本仕様で家を建てる必要があるのではないかと思います。

タマガワ
タマガワ

ただ、こんなのまでオプションになるのというものも多く、コンセントの数や照明の数も含めて、タマホームで注文住宅を建てようとすると大なり小なりオプションを追加していくことになると思います。

大手ハウスメーカーのため倒産の心配が少ない

私の知り合いに地元の工務店で注文住宅を建てて、直後にその工務店が倒産してしまったという方がいます。

その方が建てた家は、設備もしっかりしていて、こんな家を建てたいなと思いました。価格も驚くほど高いものではなく、私の少ない予算でも選択肢の一つとして十分に考えられるものでした。

ただ、そうしている間に工務店が倒産してしまい、その方は、「今後のメンテナンスをどうしたらいいのだろう」と悩まれていました。

タマガワ
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地元に根付いた工務店は仕事も丁寧で、融通もききやすいというメリットがある反面、経営基盤が不安定な場合があります。

家は車と同じように半年~1年スパンでメンテナンスが必要ですし、何か気になること、住宅に不備が生じた場合に建築会社に相談できなくなるのはリスクと言えるでしょう。

タマホームの決算を見てみると、2023年までは黒字続きで、右肩上がりの業績でしたが、2024年の決算ではその業績にブレーキがかかっているように読み取れます。そのため、タマホームといえど絶対安泰とは言えません。

ただ、今のところ即倒産と言えるような経営状況ではないと思いますし、大手企業ですので会社の体力もありますので、倒産によるリスクは低いと言ってもいいと思います。

お得なキャンペーンを打ち出している

タマホームは大手企業ということもあり、様々なキャンペーンを打ち出しています。

有名なものは、CMでもあっているように、モデルハウスに来場すると2~3万円のプリペイドカードがもらえるキャンペーンですね。

タマガワ
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実をいうと、私もそのキャンペーンにつられてしまったんです……

そのまま百戦錬磨の営業さんに流されるまま、タマホームに決めてしまいました。

来場者キャンペーンだけを狙われている人は、営業さんの営業トークを上手にかわす必要があると思います。

そのほかにも、実際に家を建てる際のキャンペーンもあります。太陽光や全館空調システムの設置サービスなどキャンペーンの数は確かに豊富でした。

打ち合わせから建築完了までの期間が短い

これは正直、デメリットに数えるべきどうか悩みました

タマホームは打ち合わせ開始から引き渡し完了までのスケジュールが短めに設定されており、その期間を大幅にオーバーしてしまうと追加料金がかかってしまう場合があります。

これも、先述のコストカットに含まれており、担当との打ち合わせ等の時間を減らすことで人件費の削減を実現しているとのことでした。

タマガワ
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ただ、一生に一度の大きな買い物ですので、できるだけ後悔はしたくないものです。

理想の家に少しでも近づけるために、打ち合わせの数を減らしてしまうのはちょっと不安ですよね。

私の場合は、基本は毎週土曜日か日曜日に打ち合わせを重ね、どうしても難しいときは平日にも打ち合わせをしました。

最終的には打ち合わせ開始から8か月間、約10回の打ち合わせを行いました。

この打ち合わせには、間取りや設備などの打ち合わせだけでなく、カーテンや照明などの内装もタマホームの子会社で行ったため、その打ち合わせも含んでいます。

期間が短いことに良いるメリットは、

住宅ローンのつなぎローンの期間が短くなる

これが一番でかいと思います。

住宅ローンは建物の引き渡しが完了してから融資されるものですが、一般的な注文住宅の場合、土地の購入の支払いだけでなく、建物についても引き渡しの前に着工、上棟の時にも代金の支払いをする必要があります。

これらの金額は当然とても大きな金額ですので、住宅ローンの融資が始まるまでの間のつなぎの融資を受ける必要があります。これがつなぎローンです。

このつなぎローンの厄介なところは、通常の住宅ローンに比べて金利が高い所にあります。

私の場合は住宅ローンの金利が0.55%だったのですが、つなぎローンの金利は1.00%でした。

引き渡しが完了したら、住宅ローンの融資でつなぎローンを返済する形になるので、建築が完了するまでの期間が長くなればなるほどつなぎローンの金利が大きくなっていくのです。

タマホームは着工から建築完了までの期間も短く設定されているため、このつなぎローンの期間も短くなるというメリットがあります。

タマホームで建てるデメリット

次にタマホームで建てるデメリットをご紹介します。

基本的にはタマホームの営業さんに聞いても、デメリットは教えてくれませんし、確認しても「そんなことはありませんよ」と否定されると思います。

ですので、これは実際にタマホームで注文住宅を建てた私が感じた、あくまでも主観的なものであることをご留意ください。

私がここはどうかな……と感じた点は、

  • オプション費用が割高になりがち
  • 営業さん、現場監督さん、施工業者さんの質にばらつきがある
  • 建物価格の明細が分からない

この3点です。

オプション費用が割高になりがち

メリットのところでも紹介しましたが、タマホームは全国展開による大量注文のスケールメリットを利用してコストカットを実現しています。

そのため標準仕様から外れたオプションを選択する場合、スケールメリットが適用されず割高になってしまいがちです。

タマガワ
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あまりにもオプションを盛りすぎて、気が付いたら予算オーバーしてしまう……なんてことになりかねません。

私の場合も常に予算とこだわりたいポイントとのせめぎあいの連続でした。

キッチンやトイレなどの住宅設備やフローリングや間取りなどの住宅仕様、断熱性や気密性などの住宅性能にこだわりがある人はタマホームで家を建てると割高になってしまう可能性があります。

営業さん、現場監督さん、施工業者さんの質にばらつきがある

👇こちらの記事でも紹介したのですが、営業さん、現場監督さん、施工業者さんの質にばらつきがあります

タマホームで家を建てる時の3回のガチャとは?
タマホームで注文住宅を建てる際に後悔しない家を建てるためには、営業、現場監督、下請け業者という3つのガチャで当たりを引く必要があります。 そのうち2つのガチャを外した私の経験談をお伝えします。
タマガワ
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私の場合、営業さんは相性も良かったのですが、現場監督さんと施工業者さんには不満が残りました……

特に現場監督さんは、営業さんよりも人数が少ないのか、私の場合は隣の県の支社にお勤めの方が担当でした。その分担当件数も多く、どうしても丁寧さは落ちてしまいがちかもしれません。

建物価格の明細が分からない

これはタマホームに限らず、大手ハウスメーカーには多くあることかもしれませんが、見積書等を見ても、基本仕様の設備がそれぞれどのくらいの価格なのか分かりません

見積書に金額が記載されているのはオプション工事だけで標準仕様のものは本体工事として合算されてしまっています

例えばキッチンやトイレ、お風呂、洗面台といった、大量注文でコストカットをうたっている住宅設備も、一体いくらなのか分からないのです。

キッチンやお風呂、トイレ、洗面台などは、リクシルやパナソニック、タカラスタンダードと言った大手企業の製品の中から選ぶのですが、ビルダー向け商品となっているためどのくらいの価格帯の製品なのか分かりづらくなっています。

実際にビルダー向け商品を導入して感じたのは、定番商品を微妙にグレードダウンすることで製造コストを抑えたあくまでローコスト商品だなあということです。

例えばキッチンについては、クリナップのキッチンを導入しているのですが、恐らくモデルはクリナップの定番商品のステディアかと思います。

ただ、細かい仕様がステディアからグレードダウンされています。

ステディアでは標準仕様のシンクやレンジフード、ワークトップなどがステディアの一つ下のグレード商品であるラクエラの仕様になっています。

タマガワ
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これらをステディアと同じ仕様に戻そうとする場合、何万、何十万単位のオプション料金がかかってきてしまいます。

メリットにも挙げたようにコスパに優れる点を押し出しているタマホームですが、実際どのくらいの優れているのかを比較しずらい形になっているのは残念な点だと思います。

タマガワ
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比較しようとしても、ビルダー向けの商品は製造メーカーのHPにも価格に記載がありませんし、ショールームでも分からず、計算後タマホームの営業さんに直接見積もりが送付されるというシステムでした。

当然その価格は施主には知らされることがありません。

メーカーの設定価格がいくらで、タマホームの仕入れ価格がどのくらい安くなっているのかタマホームの手数料がどのくらい上乗せされているのか、確認することができないため、タマホームのHPにもある大量仕入れによるコストダウンが一体どれくらいのものなのかは分からないのです。

結論!タマホームは価格相応

実際にタマホームで家を建てた私が感じたタマホームのメリットとデメリットを総合的に判断してみると、タマホームは価格相応のローコストハウスメーカーだなと言ったところです。

私が建てた家は坪単価69万円でしたが、これは平均的な坪単価のようです。

タマガワ
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私の場合、かなりオプション費用がかかってしまったので、もっと単価を落とすことは可能だと思います。

ただ、タマホームで建てたから価格が抑えられたという実感は正直ありません。前述したように、価格の明細が分からないからです。

タマホームで建てたから価格が抑えられたというよりは、ビルダー向け商品のような平均的な商品を若干グレードダウンした、安めの建築設備等を使うことで価格を抑えているというところが実際なのではないかと思います。

タマホームで家を建てる場合は、キッチンやトイレと言った建築設備やフローリングや壁紙と言った建築資材にこだわりがない人、安めの物でも構わない人が向いていると思います。

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